2019年09月03日

「賊軍」合祀


靖国神社には二百四十万柱以上、各都道府県の護国神社にもそれぞれ万を下らない御祭神が祀られていて、護国の英霊~とひとからげにするのは簡単ですが、個別の事情を見ていけばさまざまに複雑。いわゆる御祭神の合祀基準というものも、考えれば考えるほど、ハッキリしなくなっていきます。完全にハッキリさせることなど土台不可能なのかもしれませんが、かといって無頓着でも恣意的でもあっていいのかというと、そうまで開き直ることもできない気もするナンギな話。続きを読む
ラベル:護国神社
posted by 蘇芳 at 15:45|  L 護国神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月02日

怨霊の声


旅の僧が途次に立ち寄った見知らぬ土地で、里人(前シテ)に出会い、土地のいわれやゆかりの人などについて訊ねる。里人は問われるままに答えるが、やがて、「実は自分こそがその話題の主の亡魂である」と正体を明かし、かき消すように消えてしまう。そのとき、旅僧に、その場で一夜を過ごすことや、読経を依頼する場合もある。旅僧が乞われるままに夜を過ごすと、やがて、正体を現した亡魂(後シテ)があらわれて、生前の苦悩や出来事を語り、あるいは亡者となった死後の責め苦をもあらわにし、菩提を弔ってくれと哀訴する。旅僧は一心に経を読み、やがて亡霊はその功徳に救われて成仏する。
これがいわゆる「複式夢幻能」のだいたいのあらましだろう。つまるところ、「前シテ」と「後シテ」は決して別の存在ではない。前者は仮の姿、後者は正体。両者はつまり同じものだ。続きを読む
posted by 蘇芳 at 02:21|  L 靖国神社 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする